医学生のスマホ依存とメンタルヘルス研究の背景
アレクサンドラ・ニコリッチ氏は、セルビアの医学部で疫学研究に携わる研究者として、医学生とスマートフォン依存の関係に注目しています。世界ではすでに数十億人がスマートフォンを利用しており、その数は今後も増加すると見込まれています。一方で、過度なスマートフォン使用は睡眠の質の低下や抑うつ、不安、ストレスの増大と関連するという報告が蓄積されつつあります。ニコリッチ氏は、とくに将来の医療現場を担う医学生がどの程度スマホ依存の影響を受けているのか、そしてその背景にある要因を明らかにする必要があると考え、この研究を計画しました。
私は、スマートフォンが日常生活のあらゆる場面に入り込んでいる現状を強く意識しています。通学中や自宅だけでなく、病院実習の前後にもスマートフォンを手放せない医学生の姿を多く目にします。その一方で、睡眠不足や疲労感、気分の落ち込みを訴える学生も少なくないと感じていました。こうした印象が本当にデータとしても裏づけられるのかを検証したいと考えました。
医学生は勉強時間が長く、試験や将来への不安を抱えやすい集団です。そのようなストレスの高い環境で、スマートフォンが気分転換の手段にもなり得る一方で、依存的な使い方にもつながりやすいという懸念を持っていました。スマートフォン依存の問題を、一般学生だけでなく医学生の文脈で丁寧に検討することが、公衆衛生上も意味のある課題だと考えました。
スマホ依存という概念とその捉え方
研究を始めるにあたって、まずスマートフォン依存という概念をどのように扱うかを整理しました。スマートフォン依存は、使用時間が長いだけではなく、自分で使用をコントロールしにくくなり、使わないと落ち着かない感覚や、禁止されている場面でもつい触ってしまう行動などを含む状態として説明されています。
一方で、スマートフォン依存はDSMやICDといった公式の診断分類にはまだ位置づけられていません。そのため、過度の使用をどこまで「依存」と呼ぶのかについては、学術的な議論が続いています。ただ、自己制御の難しさや、学業や仕事、睡眠への悪影響が生じている状況を説明するための用語として、既存研究ではスマートフォン依存という表現が広く用いられてきました。
私はこうした議論を踏まえたうえで、本研究でも慣例に従いスマートフォン依存という用語を使用することにしました。その際、医学的な診断名というよりも、日常生活や学業機能に悪影響が生じるほどの過度な使用を示す実務的な概念として扱うことを意識しました。
セルビアの医学生を対象にした調査デザイン
研究の対象として、ベオグラード大学医学部とニシュ大学医学部の医学生を選びました。両大学の医学生は、学習負担や実習のプレッシャーが大きく、スマートフォンの使用がストレス対処やコミュニケーションの重要な手段になっていると考えたためです。調査は2018年12月に実施し、倫理委員会の承認を得たうえで、授業の冒頭に質問票を配布し、自記式で回答してもらいました。
サンプルは多段階抽出法を用いて構成し、最終的に761名の医学生から有効回答を得ました。スマートフォン依存の評価にはSmartphone Addiction Scale – Short Version(SAS-SV)、睡眠の質にはピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)、抑うつ・不安・ストレスにはDASS-21、身体活動にはIPAQ-SFを用いました。これらはいずれも国際的に広く使われ、セルビア語版としての信頼性や妥当性も検証されている尺度です。
回答内容については、記述統計に加えて、カイ二乗検定やt検定、さらにロジスティック回帰分析を用いて、スマートフォン依存と睡眠の質、抑うつ、不安、ストレス、身体活動との関連を検討しました。こうした手法によって、単純な関連だけでなく、他の要因を統計的に調整したうえで、どの要素が独立してスマホ依存と結びついているかを明らかにしようとしました。
医学生を対象としたスマホ依存研究の位置づけ
ニコリッチ氏の研究は、スマートフォン依存という議論の多い概念を、公衆衛生学的な視点から医学生に当てはめて検証する試みとして位置づけられます。スマホ依存の定義や診断的な扱いについては議論が続いているものの、セルビアの二つの医学部で761名を対象に、標準化された心理尺度と睡眠・身体活動の指標を組み合わせて横断的に調査した点に特徴があります。今後のテーマでは、この調査から得られた結果をもとに、スマホ依存とメンタルヘルス、睡眠、生活習慣との関係について、より具体的に見ていくことができます。
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スマホ依存と抑うつ・不安・ストレスの深い関係
- スマホ依存は抑うつ・不安・ストレスのいずれとも有意に関連している
- 他の要因を統計的に調整すると、抑うつレベルの高さだけがスマホ依存の独立した関連要因として残る
- スマホ依存とメンタルヘルスの関係は、双方向の悪循環を形成している可能性がある
- ストレス対処としてのスマホ利用が、かえって依存と心理的負担を強めるリスクがある
ニコリッチ氏の研究では、医学生のスマホ依存とメンタルヘルスの関係が、統計的にも実感的にも密接であることが示されています。単純な関連を見ると、スマホ依存傾向が高い学生ほど抑うつ・不安・ストレスのスコアが高く、睡眠の質も低い傾向が確認されています。さらにロジスティック回帰分析によって他の要因を調整すると、抑うつレベルの高さがスマホ依存と独立して結びつく要因として残り、1日4時間を超える利用時間と並んで重要な指標であることが明らかになりました。
私はまず、スマホ依存とメンタルヘルスの関係を、できるだけ偏りなくデータから読み解きたいと考えました。研究前の印象として、スマートフォンを手放せない学生ほど気分の浮き沈みが大きく、疲れやすさや不安を訴えることが多いと感じていましたが、その印象を数値として確認する必要があると考えたためです。
実際にデータを解析すると、スマホ依存と判定された学生では、抑うつ・不安・ストレスのいずれのスコアも有意に高く、また睡眠の質も低いという結果が得られました。この時点で、スマホ依存が単に時間の使い方の問題ではなく、メンタルヘルスと密接に結びついた現象であることが改めて確認できたと感じました。
スマホ依存と抑うつ・不安・ストレスの結びつき
本研究では、DASS-21という尺度を用いて抑うつ・不安・ストレスを評価しました。この尺度は、抑うつではポジティブ感情の低下、不安では身体の緊張や覚醒、ストレスでは漠然とした負の感情を測定するよう設計されています。それぞれのサブスケールを基に、一定以上のレベルにあるかどうかを二値化し、スマホ依存との関連を検討しました。
一変量のロジスティック回帰では、ストレス・不安・抑うつのいずれもスマホ依存と有意に関連しており、スマホ依存群ではこれらのネガティブな感情状態を抱える割合が高いことが示されました。しかし、その後に睡眠の質や利用時間などを含めて多変量のモデルを構築すると、最終的には抑うつレベルの高さのみがスマホ依存の独立した関連要因として残りました。
私はこの結果から、スマホ依存と抑うつの関係が、他の心理的負担以上に強く、構造的である可能性を意識するようになりました。ストレスや不安も重要ですが、抑うつ状態にある学生ほどスマホに頼りやすくなり、そのことが依存傾向を強めているという仮説が浮かび上がってきたと感じています。
双方向の悪循環としてのメンタルヘルス
スマホ依存とメンタルヘルスの関係については、既存研究でも双方向性が指摘されています。抑うつや不安、ストレスが高い人ほどスマホを逃避や気晴らしの手段として長時間利用しやすくなり、その結果として依存傾向が強まるという流れがあります。一方で、過度なスマホ利用が睡眠の質を悪化させたり、学業や人間関係でのトラブルを増やしたりすることで、二次的に抑うつや不安が悪化することも考えられます。
メタアナリシスでは、問題的なスマホ使用が抑うつ・不安・ストレス・睡眠の質の低下とそれぞれ有意に関連し、特に抑うつや不安のオッズ比が高いことが報告されています。さらに、縦断研究や交差遅延パネルモデルによって、スマホ依存と抑うつの間に双方向の関連が存在するという結果も示されています。
私は、このような双方向の関係性を前提に考えることが重要だと感じています。スマホ依存を単に「意思が弱い問題」と見るのではなく、抑うつや不安と結びついた一つの対処行動として理解し、その背景にある心理的負担に目を向ける必要があると考えています。同時に、長期的にはその対処行動がかえってメンタルヘルスを悪化させる可能性がある点も、学生支援の中で丁寧に共有していく必要があると感じています。
メンタルヘルスから見たスマホ依存研究の意義
ニコリッチ氏の分析からは、医学生のスマホ依存が抑うつ・不安・ストレスと幅広く関連しつつ、その中でも抑うつが特に強い結びつきを持つことが示されています。スマホ依存とメンタルヘルスの関係は片方向ではなく、心理的なつらさがスマホ依存を促し、依存的な利用がさらに睡眠や生活機能を損なうという悪循環として捉える必要があります。
この視点に立つと、医学生への介入は「スマホの使い方の指導」だけでは十分ではなく、抑うつを中心としたメンタルヘルス支援と一体的にデザインする必要があると理解できます。次のテーマでは、この悪循環の一部として位置づけられる睡眠や生活リズム、スクリーンタイムとの関係について、時間の置き換えや光刺激といったメカニズムも含めて整理していきます。
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スマホ依存が睡眠と生活リズムに与える影響
- 医学生のスマホ依存は主観的な睡眠の質の低さと有意に関連しています
- 一日4時間を超える使用時間と重なりますが、スクリーンタイムだけでは説明できない側面もあります
- 時間の置き換え、心理的興奮、端末の光刺激が睡眠を乱す主要なメカニズムとして想定されています
- 夜間の通知や常時接続の文化が、入眠前後の覚醒や中途覚醒を増やす可能性があります
ニコリッチ氏の研究では、医学生におけるスマホ依存と睡眠の質の低下が統計的に結びついていることが示されています。具体的には、主観的な睡眠の質が「不良」と判定された学生ではスマホ依存が多く、一変量解析ではオッズ比1.65で有意な関連が確認されています。この関連は、他の研究ではスクリーンタイムを調整した後も残ることが報告されており、単なる利用時間の長さを超えた影響が示唆されています。
私は、スマートフォン依存を検討する際に、睡眠の質を必ずセットで評価する必要があると考えました。そのため、本研究ではピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)を導入し、過去1か月の主観的な睡眠を七つの側面から把握しました。PSQIでは合計スコア5点以上を「睡眠の質が不良」とみなす慣例があり、このカットオフに従って学生を良好群と不良群に分類しました。
解析の結果、スマホ依存と判定された学生では、睡眠の質が不良とみなされる割合が高い傾向にありました。具体的には、非依存群に比べて依存群で不良な睡眠の割合が高く、ロジスティック回帰では睡眠の質が不良であることがスマホ依存と有意に関連することが示されました。私はこの結果を見て、医学生にとって睡眠がすでに脆弱な領域であるところに、スマートフォンがさらに負荷をかけている可能性を強く意識するようになりました。
医学生の睡眠の脆弱性とスマホ依存
医学生の睡眠は、そもそも授業や試験、実習のスケジュールによって乱れやすい傾向があります。以前の研究では、医学生の過半数が睡眠の質の低下を自覚し、約4人に1人が著しい疲労感、約半数が日中の強い眠気を訴えていることが示されています。このような脆弱な土台の上に、スマートフォンの過度な利用が重なることで、睡眠の問題がさらに顕在化している可能性があると感じています。
私自身は、医学生がスマートフォンを学習や情報収集に使うことの利点も理解していますが、ベッドに入った後も画面を見続ける習慣が、入眠の遅れや夜間の覚醒を増やしているのではないかと懸念しています。スマホ依存傾向が高い学生ほど、寝る直前までSNSや動画、メッセージに接しているという自己報告が多く、そのような生活リズムが慢性的な眠気や集中力の低下につながると考えています。
スクリーンタイムと体内時計への影響
睡眠の質を考えるうえでは、単にスマートフォンをどれくらい使ったかだけでなく、いつ、どのように使ったかが重要だと感じています。既存の文献では、スクリーンベースのメディア利用が増えるほど就寝時刻が遅れ、総睡眠時間が短くなるという傾向が一貫して報告されています。これは、画面に向かっている時間が睡眠時間を直接置き換えてしまう「時間の置き換え」の効果だけでなく、コンテンツそのものが心理的な興奮を高めることも背景にあると考えられます。
さらに、スマートフォンやタブレットが発する光が、体内時計やメラトニン分泌に影響し、眠りに向かう生理的プロセスを遅らせるという点も無視できないと感じています。特に医学生は、夜遅い時間帯に勉強とリラックスの両方を同じ端末で行うことが多いため、学習アプリとエンタメアプリの切り替えが、そのまま覚醒と睡眠の切り替えを難しくしているのではないかと考えています。
夜間の通知と中途覚醒という見えにくい負担
睡眠への影響として私が特に気になるのは、夜間の通知や着信による中途覚醒です。現代では、ほとんどの人がスマートフォンを所持し、常に連絡が取れることが前提になっているため、ベッドに入った後もメッセージやSNSのやり取りが続くことが少なくありません。医学生の場合、グループチャットで授業や試験の情報が共有されることも多く、「見逃してはいけない」という意識から端末をそばに置いて眠る習慣が定着しやすいと感じています。
その結果として、夜間に画面が点灯したり通知音が鳴ったりするたびに、浅い覚醒が繰り返され、本人は自覚していなくても睡眠の連続性が損なわれている可能性があります。私は、こうした細かな中断が積み重なることで、翌朝の疲労感や日中の眠気、ひいては抑うつや不安の悪化にもつながり得ると考えています。スマホ依存の問題を検討する際には、利用時間だけでなく、夜間の通知管理や寝室環境といった生活リズム全体を視野に入れる必要があると感じています。
睡眠と生活リズムから見たスマホ依存の課題
ニコリッチ氏の分析からは、医学生におけるスマホ依存が睡眠の質の低下と有意に関連し、その背景には時間の置き換え、心理的興奮、光刺激、夜間通知といった複数のメカニズムが絡み合っている可能性が示唆されます。スマートフォンは学習やコミュニケーションに不可欠なツールである一方で、使い方次第で睡眠と生活リズムに長期的な負荷を与える存在にもなり得ます。
スマホ依存への対策を考える際には、単なるスクリーンタイムの制限だけでなく、就寝前の利用パターンや通知設定、ベッドに端末を持ち込む習慣の見直しなど、生活リズム全体を整える視点が求められます。次のテーマでは、こうした睡眠やメンタルヘルスへの影響を踏まえたうえで、医学生の日常生活や学業成績、身体活動との関係、そして大学や学生自身が取り得る実践的な方策について整理していきます。
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医学生の日常生活とスマホ依存対策のこれから
- 医学生のスマホ依存は21.7%と中程度の有病率であり、国際的には中間的な位置づけになります
- 本研究ではGPAや身体活動、喫煙・飲酒などの生活習慣とスマホ依存との間に有意な差は見られませんでした
- 一方で先行研究の多くは学業成績や身体活動との負の関連を報告しており、背景要因や文脈を踏まえた解釈が必要です
- 今後は縦断研究や客観的な使用データを用いた検証とともに、大学と学生が協働してスマホ依存とメンタルヘルスに取り組む体制づくりが求められます
ニコリッチ氏の研究では、スマホ依存が医学生のメンタルヘルスや睡眠と結びつくだけでなく、学業成績や生活習慣との関係についても検討されています。その結果、GPAや身体活動、喫煙・飲酒など、一般に関連が指摘されやすい指標では有意な差が見られず、スマホ依存の影響が単純な「成績の低下」や「不健康な生活」とは限らないことが示唆されています。同時に、研究デザインの制約や対象集団の特性を踏まえた慎重な解釈と、今後の介入・支援策のあり方が課題として浮かび上がっています。
私はまず、医学生におけるスマホ依存の広がりを全体像として捉えたいと考えました。その結果、SAS-SVで定義されるスマホ依存の有病率は21.7%となり、同じ尺度を用いた他国の研究と比べると中程度の水準であることが分かりました。日本やスイスなどの国々より高く、タイやサウジアラビアのような非常に高い有病率を示す地域よりは低いという位置づけになります。
この比較から、スマホ依存の広がりは単に個人の問題ではなく、各国の文化やICT環境、大学生活のスタイルに影響されていると感じています。同時に、21.7%という数字は決して小さくなく、医学教育の現場で見過ごしてよいレベルではないと受け止めています。医学生の約5人に1人が依存傾向を抱えている状況を前提に、学内の支援体制や教育のあり方を考える必要があると考えています。
学業成績・生活習慣とスマホ依存の意外な結果
本研究では、学業成績を示す指標としてGPAを用いました。全体の平均GPAは8.75であり、対象となった医学生は総じて学業成績が高い集団でした。しかし、スマホ依存群と非依存群の間でGPAに有意な差は認められませんでした。先行研究の多くがスマホ使用時間の増加と学業成績の低下との関連を報告していることを踏まえると、この結果は一見すると意外に映るかもしれません。
私は、この点についていくつかの可能性を考えています。第一に、医学生はもともと学業への動機づけが高く、スマートフォンの過度利用があっても、睡眠や余暇を削ることで成績を維持している可能性があります。第二に、GPAは中長期の成果指標であるため、スマホ依存や睡眠問題の影響がまだ成績に十分反映されていない段階であることも考えられます。第三に、自己報告によるバイアスや横断研究であることから、因果の方向を判断できないという方法論的な制約も無視できないと感じています。
また、喫煙や飲酒、エナジードリンクの摂取、身体活動量や栄養状態といった生活習慣についても解析を行いましたが、本研究では依存群と非依存群の間に有意な差は見られませんでした。一方で、他国の研究では喫煙や頻回の飲酒がスマホ依存のリスク要因となることが報告されており、ストレス対処行動としてのスマホ利用と物質使用が共通の心理的基盤を持つ可能性も指摘されています。この違いは、文化的背景や大学生活のスタイル、サンプル構成などによる影響が大きいと感じており、一つの研究だけで一般化しない姿勢が必要だと考えています。
大学と学生が取り組むべき支援と今後の研究課題
スマホ依存とGPAや生活習慣との関連が明確に示されなかったとしても、医学生にとってスマートフォンがメンタルヘルスや睡眠と結びつく重要な要因であることは、本研究と既存文献の双方から示されています。私は、大学がスマホ依存を単独の問題としてではなく、抑うつや不安、睡眠問題と一体的に捉える必要があると感じています。具体的には、新入生オリエンテーションや学内セミナーでスマホ使用とメンタルヘルスの関係を説明し、自分の利用パターンを振り返る機会を提供することが一つの出発点になると考えています。
さらに、1日4時間を超えるスマホ利用と抑うつレベルの高さが独立した関連要因として示されたことを踏まえると、これらの指標を用いたリスク評価や相談窓口への早期リファーが有効であると考えています。学生相談室やカウンセリングサービスと連携し、睡眠衛生の指導やストレス対処のスキルトレーニング、学習環境の整備などをパッケージとして提供することで、スマホ依存とメンタルヘルスの悪循環を弱めることができると期待しています。
研究の観点からは、横断研究の限界を踏まえ、今後は縦断的な追跡調査や介入研究が求められます。私は、実際のスマホ使用時間やアプリ利用内容を客観的に記録する仕組みを導入し、自己報告データと組み合わせて分析することが重要だと考えています。また、精神科医や心理士との協働により、SAS-SVのカットオフ値や臨床的な意味づけを各国・各集団の文脈に合わせて再検討することも必要です。こうした取り組みを通じて、医学生の学びと健康を両立させるための、より実践的で文化的背景に即した支援モデルを構築していきたいと考えています。
医学生のスマホ依存を巡る課題と展望
ニコリッチ氏の検討からは、医学生のスマホ依存がメンタルヘルスや睡眠だけでなく、学業成績や生活習慣を含む広い文脈で理解されるべき現象であることが示されています。本研究ではGPAや喫煙・飲酒、身体活動との有意な関連は確認されなかったものの、その背景には医学生という集団の特性や研究デザイン上の制約が存在し、先行研究との比較を通じて慎重な解釈が求められます。
一方で、1日4時間を超えるスマホ利用と抑うつの高さが独立した関連要因であるという結果は、大学と学生が取り組むべき優先課題を明確に示しています。今後は、客観的な使用データを含む縦断研究と、メンタルヘルス支援・睡眠教育・学習環境の整備を組み合わせた多層的な介入を通じて、スマホ依存を医学生の健康と学びを支える一つの重要なテーマとして位置づけていくことが求められます。
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出典
本記事は、学術論文「Smartphone addiction and its association with depression, anxiety, stress, and sleep quality among medical students in Serbia」(Nikolic A. ほか)の内容をもとに構成、要約しています。
読後のひと考察──事実と背景から見えてくるもの
医学生は学習負担や将来不安が大きく、もともと抑うつや不安のリスクが高い集団だとされています[1,2]。一方で、スマートフォンは学習、情報収集、連絡、気晴らしのすべてに使われる日常的な道具になっており、その「使い過ぎ」がメンタルヘルスや睡眠に悪影響を与えているのではないかという懸念が高まっています。
若年層を対象としたメタ分析では、「問題的スマホ使用」と抑うつ・不安・ストレス・睡眠障害とのあいだに、統計的に有意な関連があることが示されています[3]。しかし、これらの研究の多くは観察研究であり、「スマホが原因でメンタルヘルスが悪化した」とは言い切れないという指摘もあります[4,5]。
そこで本記事では、個別のエピソードや特定研究者の話から離れ、第三者による信頼できる外部データだけを用いて、「医学生とスマホ依存(問題的スマホ使用)」をめぐる論点を整理します。特に、概念の前提、統計的な知見、反証や限界、そして実務的に何を考えるべきかという視点を重ねて見ていきます。
問題設定/問いの明確化
まず押さえておきたいのは、医学生のメンタルヘルス状況そのものです。メタ分析によると、医学生の抑うつ症状の有病率は約28%と推計されており[1]、一般人口より高い水準とされています。さらに新型コロナウイルス流行期の研究をまとめたレビューでは、医学生の抑うつ48%、不安45%という推計も報告されており[2]、環境要因が重なると負担が増すことが示唆されています。
一方で、若年層のスマホ利用は世界的に高水準で、問題的なスマホ使用が約2〜3割と推定されるメタ分析もあります[3,4]。医学生は勉強・連絡・娯楽をすべてスマホで行うことが多く、この「問題的スマホ使用」がメンタルヘルス悪化の一因なのか、それとも既にあるストレスや抑うつの「結果」として生じているのかが重要な問いとなります。
本記事では、次の三点を中心的な問いとして扱います。①「スマホ依存」と呼ばれる状態は、研究上どのように定義・測定されているのか。②医学生において、問題的スマホ使用は抑うつ・不安・ストレス・睡眠・学業成績とどの程度関連しているのか。③その関連を前提に、大学や学生自身はどのような対策や支援を検討しうるのか、という点です。
定義と前提の整理
一般に「スマホ依存」「スマホ中毒」といった言葉が使われますが、主要な診断分類であるDSM-5-TRやICD-11には、スマートフォン依存という正式な診断名は含まれていません[4,5]。そのため、多くの研究では「スマホ依存」ではなく、「問題的スマホ使用(problematic smartphone use)」や「スマホ過剰使用」といった用語が用いられています[4,6]。
この「問題的スマホ使用」は、単に使用時間が長いことではなく、以下のような特徴を含むものとして扱われます。①自分で使用をコントロールしにくい、②使用のせいで学業・仕事・睡眠などに悪影響が出ている、③使わないと強い落ち着かなさや不安を感じる、などです[4,5]。ただし、どこからを「問題的」とみなすかについては、研究間でカットオフ値や評価方法が異なります。
測定には、Smartphone Addiction Scale – Short Version(SAS-SV)など複数の尺度が使われており、翻訳版の信頼性・妥当性が検証されたうえで用いられています[7]。しかし、尺度やカットオフの違いによって有病率は大きく変動するため、「○%が依存」という数字をそのまま他国や他大学に当てはめることには注意が必要だと考えられています[4,7]。
また前提として、医学生はスマホの有無にかかわらず、抑うつや不安、睡眠問題のリスクが高い集団であることが繰り返し指摘されています[1,2,9]。したがって、「スマホがなければ健康だった」と単純化するのではなく、もともと高ストレスな環境にスマホがどのように組み込まれているのか、という視点から考える必要があります。
エビデンスの検証
若年層全体における問題的スマホ使用とメンタルヘルス
子どもから若年成人までを対象とした代表的なメタ分析では、41件・約4万人のデータを統合し、「問題的スマホ使用」とメンタルヘルスとの関連が検討されています[3]。その結果、問題的スマホ使用に該当する人は、そうでない人に比べて、抑うつのオッズ比が約3倍、不安が約3倍、ストレスが約2倍、睡眠の質の低下が約2.6倍高いと報告されています[3]。
また、複数のレビューをまとめた総説では、問題的スマホ使用が抑うつ・不安に加え、孤立感、自己評価の低下、対人関係の問題など、幅広い心理社会的な困難と関連することが整理されています[4]。ただし、これらは相関関係の報告であり、「スマホが原因で抑うつになった」と一方向に断定できるとは限らない点が強調されています[4,5]。
医学生集団で見られる特徴
医学生に限った研究でも、問題的スマホ使用と心理的苦痛の関連は一貫して報告されています。ある医学部学生の大規模調査では、約半数がスマホ依存のカットオフを超え、その群では心理的苦痛(抑うつ・不安など)の割合が有意に高く、オッズ比4倍前後の関連が示されています[7]。別の医学生研究でも、スマホ依存傾向が強い学生は抑うつ・不安・ストレスのスコアが高く、多変量解析でも心理的苦痛がスマホ依存の重要な関連要因として残ることが報告されています[8]。
医学生のメンタルヘルスについては、先行研究のメタ分析が抑うつの有病率約28%[1]、コロナ禍には抑うつ・不安ともに4〜5割といった高い水準を示しており[2]、もともとの心理的負担の高さが確認されています。そのうえで、スマホ依存傾向のある学生がさらに高い抑うつスコアなどを示すことから、問題的スマホ使用が「既に高いベースライン」に追加の負荷をかけている可能性があると考えられています[2,7,8]。
有病率自体は研究ごとに幅があり、医学生のスマホ依存率は約1〜5割と報告が分かれています[4,7,8,14]。同じ尺度を用いた既存研究を比較すると、「おおむね中間的な水準」と解釈される結果もありますが[3,4]、国や大学、学年構成などの違いが大きく影響しているとみられ、一つの数字で一般化しない姿勢が求められます。
睡眠と生活リズムへの影響
睡眠との関係は、スマホ利用を考えるうえで重要な論点です。前述のメタ分析では、問題的スマホ使用がある群で、睡眠の質の低下や短時間睡眠のリスクが高いことが示されています[3]。医学生を対象とした研究でも、複数の大学で半数前後の学生が睡眠の質の低下を自覚し、入眠困難や日中の眠気を訴える割合が高いことが報告されています[9,14]。
こうした背景にはいくつかのメカニズムが想定されています。第一に「時間の置き換え」です。就寝前のスマホ利用が長引くほど、単純に睡眠時間が削られます。第二に、SNSや動画、ゲームなどのコンテンツが心理的な興奮や緊張を高め、入眠までの時間を延ばす可能性があります[3,10]。第三に、スマホやタブレットの画面から発せられる光の影響です。就寝前に光る読書端末を使用すると、メラトニン分泌が遅れ、入眠の遅延や翌朝の眠気が生じやすくなることが実験研究で示されています[11]。
ブルーライトだけが原因とは言い切れませんが、睡眠に影響しうる要因の一つとして検討されています[11,12]。睡眠関連の団体は、就寝前1〜2時間の強い光や画面の利用を控えること、夜間の通知をオフにすることなどを、睡眠衛生の観点から推奨しています[12]。医学生の場合、夜遅い時間帯までスマホで学習や連絡を行うことが多いため、こうした要因が重なりやすいと考えられます[9,14]。
医学生を対象とした最近の横断研究では、スマホ依存の基準を満たす学生で睡眠の質の低さや入眠の難しさが多く報告されており、PSQIの一部下位尺度(主観的睡眠の質、睡眠効率など)とスマホ依存スコアの関連が示されています[14]。ただし、総合スコアとの関連が一様ではない研究もあり、睡眠のどの側面が特に影響を受けやすいのかについては、今後の検討が続いています[9,10,14]。
学業成績・生活習慣との関係
直感的には、「スマホ依存が学業成績を落とす」というイメージを持ちやすいかもしれません。実際、児童・生徒・大学生を含む研究をまとめたレビューでは、問題的スマホ使用と学業成績の間に、小さいながら有意な負の関連があると報告されています[6,13]。注意の分断や、学習時間が娯楽利用に置き換わることなどが背景要因として想定されています。
しかし、医学生に限った研究では、スマホ依存傾向が学業成績(GPA)と明確に結びつかない結果も報告されています[8]。この場合、「学業への動機づけが高く、睡眠や余暇を削ることで成績を維持している」「横断研究の時点では、まだ成績に影響が十分反映されていない」といった複数の解釈が可能です。いずれにせよ、学業成績は多くの要因の影響を受けるため、スマホ利用だけで説明するのは難しいと考えられています[6,8,13]。
生活習慣との関連では、スマホ依存スコアが高い学生ほど、運動不足、疲労感の増加、主観的な健康感の低さなどを報告する傾向が指摘されています[7,14]。一方で、喫煙や飲酒、BMIなどとの関連は研究によって結果が分かれており[7,13,14]、文化や大学生活のスタイルが影響している可能性があると考えられています。このため、「スマホ依存=必ず不健康な生活」という図式で捉えるのではなく、どのような行動パターンと組み合わさっているのかを見ることが重要だとされています[4,6]。
反証・限界・異説
ここまでの結果を見ると、問題的スマホ使用がメンタルヘルスや睡眠に悪影響を与えているように感じられるかもしれません。ただし、研究デザイン上の限界や異なる見解もあります。
第一に、多くの研究は横断デザインであり、「どちらが先か」を判定するのが難しい点です。抑うつや不安、ストレスが高い学生ほど、スマホを気晴らしや逃避手段として長時間利用しやすいという解釈もありえます[3,10]。実際、大学生を対象とした縦断研究では、問題的スマホ使用と抑うつ・睡眠の質のあいだに双方向の関連を示唆する結果が報告されており、「スマホ使用が悪化させる」「不調ゆえにスマホに頼りやすくなる」という悪循環を形成している可能性が指摘されています[10]。
第二に、「スマホ依存」を依存症として扱うべきかどうかについても議論があります。行動嗜癖の専門家によるレビューでは、現在のスマホ研究には診断基準のばらつきや文化的偏りが大きく、物質依存症と同じレベルの「依存症」と呼ぶには証拠が不十分だという見解も示されています[5]。そのため、「依存」というラベルよりも、「日常生活に支障をきたす問題的な利用」として捉える方が適切だとする意見があります[4–6]。
第三に、スマホには学習支援や情報アクセス、社会的つながりの維持といった利点も多数あります。レビューでも、「スマホ使用にはリスクと同時にポジティブな側面があり、“使用時間の多さ=悪”とは限らない」という指摘があります[4,6]。重要なのは、どのような目的で、どのタイミングで、ほかの活動(睡眠・運動・対面の交流など)をどの程度犠牲にして利用しているのかという点だと考えられています。
実務・政策・生活への含意
これらのエビデンスと限界を前提にすると、医学生のスマホ依存対策は、「スクリーンタイムを一律に減らす」だけでは不十分であることが見えてきます。むしろ、メンタルヘルスや睡眠、生活リズムを含めた総合的な支援のなかに位置づけることが重要だと考えられます。
第一に、抑うつや不安などの心理的負担が高い学生ほど問題的スマホ使用に陥りやすいという知見を踏まえ[3,7,8,10]、スマホ利用はメンタルヘルス不調の「サイン」として活用できる可能性があります。大学の保健管理センターや学生相談窓口では、問診票にスマホ利用時間や就寝前の利用パターンを含めることで、早期にハイリスク者を把握しやすくなると考えられます。
第二に、睡眠衛生の教育は医学生にとって重要なテーマです。複数の研究で、医学生の半数前後が睡眠の質の低下を自覚していると報告されており[9,14]、そこにスマホ利用が重なることで負担が増している可能性があります。就寝前1〜2時間はなるべく画面から離れる、ベッドにスマホを持ち込まない、夜間は通知をサイレントにするなどの具体的な行動指針を共有することが推奨されます[11,12]。
第三に、教育・政策レベルでは、「依存症」として一方的にラベリングするのではなく、バランスの取れたデジタル利用を支える枠組みが重視されています。国際的なガイドラインや小児・思春期向けの提言では、睡眠・運動・対面のコミュニケーションを損なわない範囲でのメディア利用を推奨し、家族や学校単位で「メディア利用計画」を立てることが提案されています[4]。医学生の場合も、大学が主体となり、学習でのスマホ活用と私的利用のコントロールを両立させるガイドラインを検討することが一案です。
最後に、個人レベルでは、「自分はどのような感情状態のときにスマホを手に取ることが多いか」を振り返ることが役立ちます。縦断研究では、「ネガティブな感情から逃れたい」「気分を上げたい」といった動機が強いほど、時間の経過とともに問題的スマホ使用が高まりやすいことが示されています[10]。医学生にとって、スマホはストレス対処の一つであると同時に、その対処行動が睡眠や学業、対人関係にどのような影響を与えているかを点検する手がかりにもなり得ます。
まとめ:何が事実として残るか
現時点のエビデンスから、比較的確からしい事実として残るのは次のような点です。第一に、医学生を含む若年層では、抑うつ・不安・睡眠障害の有病率が高く、その一部で問題的スマホ使用が重なっていること[1–4,7–10,14]。第二に、問題的スマホ使用は抑うつ・不安・ストレス・睡眠の質の低下と有意に関連しており、縦断研究では双方向の関連や悪循環を形成している可能性が示唆されていること[3,10]。第三に、学業成績との関連は小さく一貫しないものの、注意の分断や睡眠不足を通じて間接的な影響を持ちうること[6,8,13]。第四に、「スマホ依存」は正式な診断名ではなく、定義や尺度が統一されていないものの、過度な利用が健康リスクとなり得るという点については、多くの研究が一致していること[4–6]です。
一方で、「どの程度の利用が問題的と言えるのか」「どのような介入が文化や環境の違いを超えて有効なのか」といった点は、いまだ確立された答えがありません。医学生についても、国や大学、カリキュラム、支援体制によって状況は大きく異なるため、単一の研究結果をそのまま自分の環境に当てはめることには慎重さが求められます。
今後は、実際の使用ログと心理指標を組み合わせた縦断研究や、睡眠教育・ストレス対処スキル・デジタルリテラシーを統合した介入研究が求められます。そのプロセスの中で、「スマホをどれだけ減らすか」だけでなく、「何のために、どのように使うのか」を問い直す視点が、医学生の健康と学びを支えるうえで重要になっていくと考えられます。このテーマは、今後も検討が必要とされる課題として残り続けるとみられます。
本記事の事実主張は、本文の[番号]と文末の「出典一覧」を対応させて検証可能としています。
出典一覧
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