はじめに:腹筋では痩せない?下腹の脂肪は“構造的に落ちにくい”
「お腹まわりの脂肪がなかなか落ちない」「特に下腹がぽっこり出たままで困っている」——そんな悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。
DaiGo氏は本動画で、「腹筋をしても下腹は痩せない」と断言します。その理由は、下腹部の脂肪は生物学的に“燃えにくく、最後まで残りやすい構造”になっているからです。
下腹にある脂肪細胞は、脂肪分解を司るホルモン(ノルアドレナリンなど)に反応するレセプター(受容体)が少ないため、体全体の脂肪が燃えてきても最後まで残ってしまうのです。
では、そんな“頑固な下腹脂肪”をどうすれば効率的に落とせるのか?
DaiGo氏が提示するのは、ジムや高額な機器ではなく、**誰でも日常で再現可能な「3つの戦略」**です。
第1の戦略:「NEAT(ニート)」を増やす
ニートって無職じゃないの?
ここでいう「ニート(NEAT)」とは、**Non-Exercise Activity Thermogenesis(非運動性熱産生)**の略で、「日常生活で無意識にしている動きによって消費されるカロリー」のことです。
運動をせずとも、私たちは以下のような動作でカロリーを消費しています。
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階段を上り下りする
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掃除・片付けをする
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子どもを抱っこする
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通勤中に歩く
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スマホを操作しながら足を動かす
これらはすべてNEATに含まれます。
運動よりもNEATのほうが消費カロリーは多い?
驚くことに、1日の消費カロリーに占める運動の割合はそれほど多くありません。
たとえば、筋トレやジョギングで消費できるのはせいぜい300〜400kcal程度。それに対して、NEATを活性化することで1日500〜1000kcal近くの消費が可能になるケースもあるのです。
つまり、運動に頼るよりも、「普段の生活の中でどれだけ体を動かせるか」が、脂肪燃焼の効率を大きく左右するというわけです。
実践ポイント:NEATを高める日常習慣
DaiGo氏はNEATを活性化するために以下のような工夫を紹介しています。
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立って仕事する:スタンディングデスクを導入する
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電話しながら歩く:話しながら足踏みするだけでもOK
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階段を使う:エレベーターよりも断然効果的
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掃除や洗濯を意識的にこなす:家事も立派なNEAT
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座りすぎを防ぐ:30分に1回は立ち上がるルールをつくる
これらの習慣は運動が苦手な人でもすぐに取り入れられ、体脂肪、とくに下腹脂肪の燃焼を大きく後押しするというわけです。
第2の戦略:自分のTDEE(総消費カロリー)を把握する
TDEEって何?
TDEEとは「Total Daily Energy Expenditure」の略で、日本語では「1日の総エネルギー消費量」と訳されます。
これは次の3つを合計した数値です:
このTDEEを知らずして「痩せる」は語れません。なぜなら、摂取カロリーがTDEEを下回らなければ、脂肪は落ちないからです。
どうやってTDEEを計算する?
DaiGo氏は、身長・体重・年齢・活動レベルなどを入力してTDEEを計算できる無料ツール(TDEE Calculator)を利用することを推奨しています。
一般的な日本人(身長170cm/体重65kg/日常的に軽く動く)であれば、TDEEはおよそ2000〜2200kcal程度になります。
TDEEからどれくらい引けば痩せるの?
基本ルールは:
TDEEから15〜20%減らしたカロリーで生活する
たとえばTDEEが2200kcalなら、ダイエットにはおよそ1800kcal程度の食事が適正です。
DaiGo氏は「無理な断食や極端なカロリー制限はリバウンドの原因になる」と警告しており、長期的な視点で「緩やかに減らす」ことを重視すべきだと語っています。
第3の戦略:「リーンゲインズ(16時間断食)」を活用する
最後に紹介されたのが、DaiGo氏自身も長年実践している食事法──**リーンゲインズ(Lean Gains)**です。これは「16時間断食(Intermittent Fasting)」としても知られる食習慣で、1日のうち16時間は食事をせず、残りの8時間だけで食事を済ませるというもの。
なぜ断食が脂肪燃焼に効くのか?
空腹状態が続くと、体内では以下のような変化が起きます。
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インスリン値が下がる
→ 脂肪の分解が進みやすくなる -
成長ホルモンの分泌が増える
→ 筋肉を減らさず、脂肪だけをエネルギーとして使いやすくなる
DaiGo氏によれば、「脂肪を燃焼させる時間帯」を意図的につくることで、自然と“下腹”の脂肪も動員されるようになるのです。
実際のスケジュール例(DaiGo氏の場合)
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食事時間:14:00〜22:00
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朝はコーヒーや水のみ(カロリーゼロ)
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昼14時にフルーツやサラダを軽くとる
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夜は自由度高め(炭水化物や外食もOK)
重要なのは、「何を食べるかよりも、いつ食べるか」という時間管理に重きを置くことです。
このようにすることで、
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カロリー摂取量が20%ほど自然に減る
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血糖値やインスリン感受性が改善される
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空腹の時間により「脂肪が優先的にエネルギーとして使われる」
といった複数の利点を得られます。
3つの戦略をどう組み合わせるか?
DaiGo氏は、「NEAT」「TDEE」「リーンゲインズ」は単独で行っても効果的だが、組み合わせることで相乗効果が生まれると語っています。
たとえば、こんな日常ルーチン:
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午前中〜昼まで断食(リーンゲインズ)
→ 空腹状態で脂肪が燃えやすくなる -
日中は座らずにこまめに動く(NEAT)
→ 脂肪が優先的に使われる動き方を意識 -
夜の食事はTDEEを意識して調整
→ カロリー摂取過多を防ぎ、自然に痩せる
このような生活を続けていくと、ジムに行かなくても、日常生活そのものが“脂肪燃焼空間”になるのです。
習慣化のカギ:「続けられる設計」にする
DaiGo氏は最後に、「どんなに理屈が正しくても、続かなければ意味がない」と語ります。そのためには、習慣として定着させる工夫が必要です。
習慣化のポイント:
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環境を変える:立って仕事できるスペースをつくる
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意志力に頼らない:朝の行動をルーティン化(「起きたら散歩」「PC立ち上げたら足踏み」など)
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自分を追い詰めない:週5日リーンゲインズ、週末は緩めるなど柔軟に調整
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記録を取る:体重よりも「NEATの量」「摂取カロリー」「断食時間」をトラッキング
まとめ:最速で下腹を絞る、3つの科学的ルール
最後に、DaiGo氏の主張をまとめましょう。
✅ お腹の脂肪を落とすための三大戦略:
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NEAT(非運動性活動)を増やす
→ 日常動作で脂肪を燃やす体質へ -
TDEE(1日総消費カロリー)を計算して、摂取カロリーを抑える
→ 無理のないペースで脂肪を削る -
リーンゲインズ(16時間断食)を導入する
→ 自然なカロリー減と脂肪代謝の加速を実現
この3つを同時に実行することで、「下腹の脂肪が落ちる順番」を無理なく早めることができるのです。
出典動画
🎥 お腹のぜい肉を最速で落とす方法TOP3(DaiGo)
URL:https://youtu.be/wmONBFDwRXA?si=qa36lPkpvYBnHkV5
補足:DaiGo氏おすすめの学習リソース
DaiGo氏はこの動画内で、自身のDラボで視聴できる以下の講義も紹介しています。
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『人生を変える体脂肪操作の科学』
→ 脂肪細胞の仕組みや、長期的なリバウンド対策について詳しく解説。 -
『1日4分からのモテる体型の作り方』
→ バーピーやHIITを活用した短時間高効率運動。
本気で脂肪を落としたい人にとっては、これらの学習も大いに参考になるはずです。