はじめに:お金は「使い方」ではなく「やめ方」で決まる
誰しも一度は「もっとお金が貯まればいいのに…」と考えたことがあると思います。しかし、収入を増やすことは容易ではありませんし、節約生活もストレスが溜まります。そんな中、メンタリストDaiGo氏は「やめるだけでお金が嘘みたいに貯まる習慣」を5つ紹介しました。
ポイントは、「お金を貯める方法」ではなく「お金が出ていく習慣の正体を知って、それをやめること」。この記事では、その5つの習慣と背後にある心理学的な仕組みを詳しく解説していきます。
第5位:限定品に惹かれる癖をやめる
最初に紹介されたのは、「限定品に弱い心」を手放すことです。これには「スカーシティ効果(Scarcity Effect)」という心理的メカニズムが関係しています。
スカーシティとは「欠乏」を意味し、人間は“数が少ないもの”や“手に入りにくいもの”に対して、実際よりも価値を高く感じる傾向があります。企業はこれを巧みに利用し、「数量限定」「期間限定」「お一人様3個まで」などのコピーで購買意欲を煽ってきます。
しかし、DaiGo氏は鋭く指摘します。「本当に売れる商品に“限定”なんて必要ない」と。つまり、“限定”を前面に出している商品は、限定でなければ売れないようなものかもしれないのです。
限定に飛びつくのではなく、「これは本当に価値があるのか?」と一歩引いて考える癖をつけることで、ムダな出費を避けることができるようになります。
第4位:イエスマン癖をやめる
第4位は「イエスマン癖」をやめることです。これはお金だけでなく、時間や精神的なリソースを浪費する大きな要因になります。
人間は頼みごとを断るのが苦手で、「ちょっとだけなら」と引き受けてしまいがちです。しかしこの“小さなYES”が、“大きなNO”を言えなくする要因になります。
これは心理学で「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」と呼ばれるもので、小さな要求に応じさせた後、徐々に大きな要求を引き出すための手法です。たとえば:
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「1次会だけ行くつもりが、流れで2次会・3次会まで付き合わされる」
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「1000円貸したら、次は1万円を頼まれる」
このように、ちょっとした“YES”が、後々大きな出費につながってしまうのです。
DaiGo氏は、「そもそもやらないことが最強のコストカット」と断言します。自分のリソースを守るためにも、勇気を持って“NO”を言える自分を育てることが、結果的に経済的にも余裕を生むのです。
第3位:デコイにだまされる癖をやめる
第3位にランクインしたのは、「デコイ(おとり)効果に気づくこと」です。これは消費者心理を巧みに操作するマーケティング戦略の一種です。
たとえば、3000円と6000円の2つの価格帯の商品がある場合、多くの人は安い3000円を選びます。ここで4000円の商品(=デコイ)を間に挟むと、「6000円の方が明らかに得だ」と錯覚し、購入率が高まるというのがこの手法の仕組みです。
これは、選択肢を操作して「高い商品を買わせる」ための戦略で、映画館のポップコーンLサイズや、カフェの“トール・グランデ・ベンティ”などにも活用されています。
DaiGo氏はこの効果を見抜くために、「もしこの真ん中の選択肢がなかったら自分は何を選ぶか?」と考える癖をつけることを推奨しています。これは冷静な買い物判断力を鍛えるシンプルかつ効果的な方法です。
第2位:値段を基準に選ぶ癖をやめる
一見節約の鉄則にも思える「価格を見て判断すること」ですが、DaiGo氏はこれを第2位として取り上げ、逆効果だと指摘します。
その理由は「アンカリング効果」にあります。これは、人間の判断が最初に提示された数字や情報に強く引っ張られる心理的現象のこと。具体的にはこうです:
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最初に30万円のバッグを見たあと、3万円のバッグを見ると「お得に見える」
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100円のTシャツを見たあと、3000円のTシャツを見ると「高く見える」
しかし、ここで重要なのは「価格ではなく、“本当に必要かどうか”で判断すること」だとDaiGo氏は説きます。つまり、買うかどうかを決める段階では値段を見ないというのが正解です。
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欲しいかどうか、必要かどうかを先に判断
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そのうえで予算に合うかどうかを確認する
このプロセスを守るだけで、「安いから買う」「高いけどかっこいいから買う」といった衝動的な買い物を大幅に減らすことができます。
第1位:他人と比べる癖をやめる
「やめるとお金が貯まる習慣」第1位に選ばれたのは、他人と自分を比較する癖です。これは意外に思えるかもしれませんが、DaiGo氏はここにこそ浪費の本質があると語ります。
心理学的にはこれは「比較評価(Comparative Evaluation)」と呼ばれる現象で、他人の所有物・生活スタイル・成功体験などと自分を比較することで、無意識のうちに“自分もそれに見合う生活をしなければ”という圧力を感じてしまうのです。
たとえば、SNSで友人のブランドバッグや高級レストランの写真を見ると、「自分もそれぐらいのものを持たなければ」と焦って、無理な買い物や見栄の消費に走ってしまうことがあります。DaiGo氏はこのような思考を「隣の芝生は青く見える症候群」と位置づけます。
比較の心理がもたらす“見えない借金”
他人との比較には、次のような副作用があります:
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自分の生活に満足できなくなる
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まだ使えるものを捨てて新しいものを買いたくなる
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貯金より「見栄」を優先してしまう
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自分の価値を「持ち物」で測るようになる
つまり、比較癖とは心の中の見えない借金を増やしているのと同じなのです。経済的に豊かになるどころか、精神的にも疲弊し、幸福度も低下してしまいます。
この悪循環を断ち切るために、DaiGo氏は「他人ではなく“昨日の自分”と比べるべき」だと提案しています。
「高級品を着れば自分も輝ける」という誤解
DaiGo氏はあるセレブの有名な言葉を引用しています:
「高級車にステッカーを貼るバカがいるか?」
この発言の意図は、「自分という存在そのものが価値あるものなのに、わざわざ高級品で飾り立てる必要があるのか?」という問いかけです。
つまり、大切なのは“何を持つか”ではなく“誰が持つか”。イケメンや美女が白Tシャツとジーンズでもかっこよく見えるように、外側よりも中身に価値を置くマインドが重要なのです。
「収入の9割はマネースクリプトで決まる」
動画の最後でDaiGo氏は、自身の新刊『収入の9割はマネースクリプトで決まる』を紹介しています。
この本では、お金との関係性を決定づける“潜在意識レベルの思考パターン”をマネースクリプトと呼び、それが浪費癖や貯金力に与える影響を分析しています。
たとえば、
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「お金持ちは悪いことをしてる」
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「節約すれば人生が安定する」
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「稼ぐことは才能のある人だけができる」
といった思い込み(マネースクリプト)が、収入や資産形成の妨げになっていることも少なくないのです。つまり、「やめるべき習慣」は行動レベルにとどまらず、思考レベルにも存在するというわけです。
収入を増やすには「間違った努力」をやめること
節約には限界があります。生活費は必要経費である以上、「ゼロ」にすることはできません。しかし収入は、努力と仕組みによって限界を超える可能性を秘めています。
DaiGo氏は、「収入が上がらないのは努力が足りないからではなく、間違った方法で努力しているから」だと指摘します。特に日本では、「一生懸命働く=報われる」という価値観が根強く、それが思考停止を招いてしまっているのです。
心理学的には、「無意識の思い込み(マネースクリプト)」を書き換えることで、収入の伸び方や働き方が大きく変わる可能性があります。収入を増やしたい人ほど、自分の考え方を疑い直す必要があるのです。
まとめ:5つの“やめる”習慣で人生が変わる
今回の動画で紹介された「お金が貯まる5つのやめる習慣」は、どれも表面的な節約テクニックではなく、「心理の構造」にアプローチするものです。
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限定品に惹かれる癖をやめる:欠乏感で買わされる罠から脱却
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イエスマン癖をやめる:小さなYESが大きな損失に
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デコイに惑わされる癖をやめる:中間価格の罠を見破る
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値段を基準に買い物する癖をやめる:本当に欲しいかをまず問う
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他人と比べる癖をやめる:自分軸を取り戻し、浪費から解放される
どれもすぐに取り入れられる行動ばかりですが、実はその裏には深い認知バイアスと心理的な仕掛けが潜んでいます。これらを意識的に外していくことで、**「自然にお金が貯まる体質」**ができていくのです。
出典動画
🎥 やめると嘘みたいにお金が貯まるTOP5(DaiGo)
URL:https://youtu.be/ethYG5HHgr8?si=THOOCtPDwq7FlI3B
DaiGo氏の論理的な語り口と心理学の知見を活かした解説は、節約やお金の考え方に悩む人にとって、大きなヒントになるはずです。ぜひ、実生活で取り入れてみてください。